うさぎの放し飼いについて

うさぎを部屋に放して遊ばせることをうさぎの業界用語(?)で”うさんぽ”や””部屋んぽ”と言われており、実際にやられている方も多いと思います。

この”うさんぽ”、”部屋んぽ”について今回は書いていきたいと思います。

うさんぽをさせる理由には「ケージ内だけだと運動不足になりそう」や「うさぎと触れ合いたい」、「部屋を歩き回ることで筋肉がつくから」など様々あると思います。

しかし、うさんぽには”事故のリスク”が必ずあり、例えば「カーテンに爪が引っかかり暴れて足を骨折した」や「上から物を落とし当たってしまった」、「足裏の毛が薄れてきた」、「コードをかじられた」など多くの体験談を耳にします。

コードをかじられたなど家の物が壊れた場合は物の破損だけで済むこともありますが(勿論、感電や割れ物の破片が刺さるなどのリスクもあり)、骨折や神経を傷つけた、ソアホックになった場合はうさぎのQOLの低下に繋がる可能性があります。

ですから、獣医師としては「基本的にうさんぽはさせず、ケージ内だけの生活で十分健康は維持でき、事故のリスクも軽減できる」というのが第一の考えになります。

また、うさんぽで外の広い環境なれてしまうと逆にケージ内の狭い環境での生活がストレスになり、食欲低下に繋がると私は考えています。

でも、やはりうさんぽをさせたいお気持ちは理解できるので、うさんぽをさせる際の注意点やグッズなどを書いていきたいと思います。

<注意点>

①うさんぽ時はうさぎから目を離さない

これは当たり前のことかもしれないですが、ピンポンが来た時や電話が鳴った時、トイレに行った時などほんの一瞬目を離した隙に事故が起きてしまいます。事故とはそういうものです。

いたずら好きな3歳の友人の子供を預かっている時は簡単に目を離しませんよね。

うさぎも3歳の子供と思って見ていて下さい。

分かっているよ!と思う方もいるかもしれませんが、病院で怪我した子をたくさん見てきたので口を酸っぱくしてお伝えします。

一瞬でも目を離す際は必ずケージやキャリーに入れてからにしましょう。

 

②畳や毛質が硬いマット、滑りやすいフローリングはNG

畳や毛質が硬いマットの上を歩かせることで足裏の毛が抜け、いわゆるソアホックになってしまいます。

毛が抜け、皮膚に傷がつき、そこから感染し膿瘍(膿の塊)ができた場合は厄介で完治に非常に時間がかかることもあります。

また、滑りやすいフローリングでは移動する度に足が後方に流れてしまい、進みたいけど中々進めない状況で足に負担がかかってしまいます。

なので、後ほどご説明するすのこやバスマットを上手く活用すると足への負担を軽減することができます。

 

③可能な限り片付けておく

これはうさんぽさせる部屋に関してですが、床にある怪我しそうなものは勿論、テーブルの上や棚の上にあって、万が一落ちた時に危険なものはあらかじめ移動しておきましょう。

うさんぽさせている最中に地震が発生する可能性も0ではないので倒れそうな棚の付近には近寄らせないなどの対処をしておくと尚良いでしょう。

 

次ページではうさんぽにお勧めのグッズをご紹介します。