うさぎ

うさぎをお迎えする際にやるべきこと

茶色いうさぎ

うさぎを飼い始める前、飼い始めた後に飼育環境の確認や必要なグッズ、うさぎを診れる動物病院の有無、避妊・去勢手術などやるべきことがあるのでそれぞれについてご紹介します。

1. 飼育環境の確認

飼育環境の確認。それはケージを置く場所をどこにするかになります。

うさぎのの中には神経質な子(特にネザーや面長の子)も多く、人目や生活音などの影響により食欲が落ちる子もいるので、個人的には和室の片隅や使用していない部屋などあまり人目につかない落ち着いた場所をお勧めします。

しかし、スペースが少なく落ち着いた場所がないということも多々あるので、そういった場合は最低限、テレビやスピーカーの前、人の行き来が多い場所は避けてあげた方が良いでしょう。

また、うさぎは暑いさに弱いので直射日光を避けて、必ずエアコンが設置されている部屋にケージを置きましょう。

必要なグッズに関してはプラスチック製スノコ付きのケージ、動物病院に行く時用のキャリー、トイレ、牧草入れやペレット入れ、水ボトルがあれば生活できます。

他にケージの外で放して遊ばせる際に必要となるのがサークルで、これがあれば安全、安心して遊ばせることができます。

詳しくは以前書いた記事にお勧めのグッズもご紹介していますのでご参考にして下さい。

2. うさぎを診られる動物病院を探す

うさぎを飼い始める上で一番の問題となるのが動物病院だと思います。

動物病院の中には診察対象動物として「犬猫のみ」や「猫専門」、「犬、猫、うさぎ」など様々ありますが、診断対象動物の中に「うさぎ」の文字があってもしっかりと診察できる動物病院はごく一部になります。

東京、神奈川、千葉、埼玉でしっかりとうさぎを診察できる動物病院は合計30件以下、もしかすると20件以下かもしれません。

それくらいうさぎを診られる動物病院となると絞られてきます。

自宅からすぐ近くにうさぎを診れる動物病院があればいいのですが、ほとんどの場合は残念ながらなく、そういった場合、注射や点滴など最低限の治療ができる動物病院を自宅近辺で探しておいて、年に数回はしっかりとうさぎを診れる動物病院へ連れて行き、健康診断をお願いするという飼い方が望ましいです。

3. 避妊・去勢手術

メスのうさぎは子宮の病気になりやすく、早いと2歳頃からなり、5歳以上で80%、10歳以上だとほぼ100%が子宮疾患になると言われています。

子宮疾患は「おしっこが赤い」や「食欲がなくなった」などの症状に現れることもありますが、健康なうさぎでも腹部の触診やレントゲン検査で異常が見つけることも少なくありません。

子宮疾患には腺癌や過形成など良性、悪性の両方が存在しますが、悪性の病変の場合は肺などに転移しそれが原因でなくなる可能性もあるので生後6ヵ月以降のなるべく早い段階で避妊手術をすることを強くお勧めします

また、うさぎは本来たくさんの子孫を残す動物のため常に妊娠できる状態で、繁殖を行わない限り、ずっと発情状態が続いていますが、避妊手術をすることで発情によるストレスの減少にもなります。

オスの去勢手術に関しては必須のものではありませんが、獣医師の立場からすれば去勢手術をやるに越したことはありません。

メスと比べると生殖器の病気になるオスは少ないですが、精巣(睾丸)が大きくなる精巣腫瘍になるうさぎも少数いるので去勢手術することであらかじめそのような精巣疾患を予防することができます。

去勢手術するメリットは他にもあり、尿飛ばしの軽減、噛むや突進してくるなどの攻撃性の軽減、メスと同様にストレスの軽減につながることもあるので、もしこれらでお困りの方は去勢手術することを考えてみてもいいかと思います。

以上、大きく3つに分けて書きましたが、飼い始める前はもちろん、飼い始めた後にも参考までに読んでいただけたらと思います。