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うさぎを外で散歩させる際の注意点

たまに「外でうさぎ散歩(うさんぽ)させたいけどどうしたらいいか」というようなご質問をいただきますが、外でうさんぽさせる際の注意点について書いていきます。

1. 外でうさんぽさせる際の注意点

外でうさんぽさせる場合、屋外には多くの危険が潜んでいるので様々なことに注意を払う必要があります。

①ノミ・ダニなどの外部寄生虫

家の中にもノミ・ダニは存在しますが、屋外ではノミ・ダニや他の外部寄生虫に感染するリスクが非常に高くなります。

もちろん背部に滴下するタイプのノミ・ダニ予防薬はありますが、予防したからといって100%予防できるわけではなく、皮膚病や大量に寄生した場合は貧血などの可能性もあります。

②猫やカラスなどの天敵

うさんぽ中に天敵となるのは外部寄生虫だけでなく、猫やカラス、トンビといった動物もうさぎを襲ってくることがあり、「猫に襲われ怪我をした」という場合は治療することができますが、中には「カラスが連れ去った」というような取り返しのつかない悲惨な事故も耳にします。

天敵はハーネス、リードを付けていても容赦無く襲ってくるので野良猫がいる場所は避けて、同時にカラス、トンビにも十分注意しましょう。

③除草剤や糞尿

うさんぽをやる理由の一つに生の野草を食べさせるといったことも挙げられる思いますが、草に除草剤や犬猫の糞尿が付着している可能性も十分考えられます。

除草剤を摂取すると食欲不振や元気低下はもちろん場合によっては神経症状などの重篤な中毒症状を発症し、糞尿を摂取した場合は寄生虫や便に含まれるフードの成分により腸内環境が乱れ、食欲、元気低下になる可能性もあります。

除草剤や糞尿を摂取して食欲不振など調子を崩すことは可能性としては低いと思いますが、決してゼロではないので、なるべく犬猫がいない場所や人の手入れが入っていないような場所や牧草センターの放し飼い広場を選びましょう。

④天気

うさぎが元気に暮らせる気温は15~25℃になり、この気温以上でも以下でも調子を崩しやすく、特にうさぎは暑さに弱く25℃を超えるとガクッと食欲が減り、元気がなくなる子が多くなります。

例え気温が25℃以下だとしても芝生の表面温度は気温よりも10℃近く高くなることもあるので注意が必要です。

2. うさんぽさせる前にやるべきこと

ここまでの注意点を聞いて、「リスクはあるけど外でうさんぽさせてみたい」という方はまず、うさぎ専門店などが定期的に開催している「うさんぽ会」のような催しにまずはうさぎを連れずに飼い主様だけで参加し、必要なものや注意点を学び、「うちの子はうさんぽさせても大丈夫か」とよく考え、大丈夫そうなら次は我が子と一緒に参加することをお勧めします。

3. 外でのうさんぽはさせた方がいい?

最後に獣医師の立場から「外でのうさんぽはお勧めできるか」という点についての答えは「あまりお勧めできない」になります。

理由としては外でのうさんぽは「生の野草を食べられる」や「広々とした場所で運動させられる」といったメリットがある反面、上記に書いたように寄生虫や天敵、除草剤、天気といったリスクがありデメリットの方が多いと考えるためです。

また、普段と異なる環境下だとストレスを感じる子も少なくないため、良かれと思って外に連れ出したことで、帰宅後、食欲がなくなり、便も少なく小さいといった腸のうっ滞や停滞症になる可能性も十分ありえます。

このような点を踏まえどうしても外でうさんぽさせたいという方は準備を万全にし、一度トライしてもいいかと思いますが、帰宅後や翌日に食欲不振、うんちが少なくなったり、小さくなったりした場合はやめとくことをお勧めします。