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うさぎに乳酸菌は効果あるの?

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ペットショップなどで乳酸菌を含んだサプリメントがよく売られており、与えている方も多くいます。

今回はその乳酸菌について効果の程や与え方について書いていきます。

1. 乳酸菌とは

乳酸菌とは生菌剤の中に含まれる菌の一種で、活動を休止または停止した状態の病原性がない微生物を含む製剤のことをいいます。

人間の世界では生菌剤を服用することで善玉菌という菌が腸内に菌集団を作り、腸内の病原体による有害反応を減少させ腸内環境を整える役割があります。

乳酸菌などの腸内環境を整える微生物のうち、生きたまま腸に到達できる有用な微生物を特にプロバイオティクスと言われています。

2. うさぎに乳酸菌は効果あるの?

近年、うさぎの乳酸菌製剤は様々なものが売られており、獣医医療のみならず飼い主様にとっても非常に関心のあるテーマとなっています。

しかしながら、乳酸菌の効果には懐疑的な意見が多くあり、その理由としては健康なうさぎの正常な腸内環境には乳酸菌は存在しないことや、胃の粘膜から分泌されている胃酸により服用した乳酸菌は腸に達する前に死滅してしまうためです。

よって乳酸菌に関しては乳酸菌が有害か無害かということではなく、有益か無益かということだけであり、私の意見としては「乳酸菌を与えること自体は悪いことではないが、効果は不明」という結論になります。

3. 乳酸菌を与える際の注意点

上記で述べたように乳酸菌の効果は不明なので元気で健康な子であれば飲ませる必要はないと考えます。

ただ、軟便や腸のガスが多い子は一度試しに飲ませてみる価値はあると思います。

飲ませ方は乳酸菌製剤を一度に何種類も飲ませるとどの乳酸菌が効いているのか分からないので、1種類を2ヶ月間継続して飲ませ、効果があまり感じられない場合は別の乳酸菌製剤にしてみるといった方法をお勧めします。

2ヶ月間継続して飲ませる理由は、腸内環境は一朝一夕では変えられるものではなく、長期間服用することで徐々に変化してくるので根気強く投薬し、場合によっては半年ほど同じ乳酸菌を飲ませてみてもいいでしょう。