昨日、幕張メッセで行われている第8回農業ワールドに行ってきました。
農業ワールドとは“次世代農業EXPO”、“農業資材EXPO”、“6次産業化EXPO”の3展で構成されており、農業法人や農協、農業への参入企業などが参加し、出展企業と商談が行われる場となっています。
位置づけとしては”商談の場”なので一般の方には解放されていないイベントとなっています。
今回、僕は6次産業化EXPOのHPを見ていた際、無料招待券があったのでそれに申し込み、農業参入検討企業という形で参加しました。(招待券がない場合は5000円/人)
“次世代農業EXPO”、”農業資材EXPO”、”6次産業化EXPO”の3展で構成されているので、ホール2~8の7つ分のスペースととても広かったです。
今回は乳製品加工に関して何かしら知識が得ることだったので一番の目的は6次産業化EXPO。
6次産業化EXPOゾーンに乳製品加工に関する出展は2社あり、両社とも見てきました。
まずは株式会社エヌワイビー。
こちらでは機械類の展示だけでなく、実際にジェラート作りのデモンストレーションが行われており、目の前で作られたトマトのジェラートを頂きました。
材料さえ揃っていればわずか10分程で作れることにびっくりしました。
また原材料費や運営コストなどに関してもパワーポイントで教えていただきました。
お次は株式会社UNO様。
こちらでは特にデモンストレーションなどは行ってはいませんでしたが、来場者にジェラートの試食を提供しており、長い列ができていました。
スタッフの方とお話しましたが、大手販売店と中小の販売店の違いや機器類の説明などとても丁寧に教えてくださり、多くのことを吸収することが出来ました。
乳製品加工に関してはまだ先の話になるかと思いますが、今回教わったことを生かしていきたいと思います。
他にも会場内には食品パッケージや販売支援、6次産業化コンサルティング、店舗設計、ドローン、農機具、土、肥料、鳥獣害対策、農業IT、バイオマスなど様々なメーカーが出展しており、中国や台湾、韓国メーカーも数多く出展していました。
乳製品加工の2社を見終わった後、会場内をうろうろしていたら、NTTグループのスペースで牛をモニタリングする機器が展示してありました。
株式会社DESAMIS様のU-motion。
僕自身はこのようなツールを販売している会社は1社しか知らなかったのですが、DESAMIS様も作っていることを始めて知りました。
昨年12月にはNTTテクノクロスと共同で肉用種肥育牛の起立困難状態を検知するアルゴリズム開発したという事もあり今後畜産業界により広まっていくのではないかと感じました。
獣医師の立場からすると、このようなモニタリングツールは確実に農家さんのためになると思っています。
また、牛の診療から退いた者だから言える事ですが、このツールにより疾病の早期発見をすることで治療回数の減少にもつながるので獣医師にとっても負担軽減になります。
導入費用が掛かってしまう場合もありますが、導入することで死廃頭数の減少や分娩短縮によって導入費用はペイでき、それと同時に収入アップや農家さんの仕事の負担減にも繋がると思います。
もし畜産農家の方がこの記事を読んでいらっしゃるのであればご検討してみてはいかがでしょうか。
最後は少し話が逸れてしまいましたが、この農業ワールドに参加しなければ分からないこともあり、とても勉強になったので、来年以降も参加できたらと考えています。