獣医師国家試験

第74回獣医師国家試験(2022年度)の結果

勉強の写真

2023年3月14日に第74回獣医師国家試験の合格発表がありました。

今年も例年通り結果を新卒合格率、大学別合格率(私立)、大学合格率(国公立)でまとめたいと思います。

1. 新卒合格率

74回73回72回71回70回69回
合格率(新卒)81.1%88.6%92.1%94.2%91.7%96.9%

今年は過去10年で最も新卒の合格率が低かった第66回(2015年度)の84.8%を大きく下回り81.1%となりました。

今年は7割以上正解しないと他で点数をどれだけ取っても不合格となる必須問題が難しかったとのことで、この必須問題で合格できなかった方も多いと感じます。

個人的には必須問題は100人受験したら95人以上が問題なく点数を取れる位の難易度でなくてならないと考えており、要するに「ちゃんと勉強した人なら誰もが正解する一般常識のような問題」を出題するべきと感じていますが、今回はそうではなかったようです。

獣医師国家試験は科目ごとに何人かの先生が問題を作り、それをまとめて出題するので、中には重箱の角を突くような問題を作る先生もいて、その先生が作る問題は軒並み難しくなり、点数を取りづらい傾向になります。

2. 大学別合格率(私立)

大学名(私立)合格率
日本大学87.1%
北里大学86.5%
麻布大学83.7%
酪農学園大学80.5%
日本獣医生命科学大学72.4%

例年であれば数校が90%以上、年によっては5校全て90%以上の合格率になることもありますが、今年は1校もなく、日本獣医生命科学大学に至っては72.4%と見たこともない合格率になってしまいました。

3. 大学別合格率(国公立)

大学名(国公立)合格率
山口大学94.3%
岩手大学93.8%
鳥取大学92.1%
鹿児島大学90.0%
北海道大学79.5%
帯広畜産大学78.3%
東京農工大学76.9%
大阪府立大学70.7%
岐阜大学69.7%
宮崎大学67.9%
東京大学51.7%

国公立の場合、合格率が100%の大学も珍しくないのですが、昨年度、今年度と2年連続で難しかったこともあり、合格率100%の大学は2年連続で現れませんでした。

日本獣医生命科学大の72.4%でも驚きましたが、東京大学に至っては51.7%と「こんなことあるの?どうした東大!」と思う程の合格率でした。

ここ2年、合格率が低い傾向が見受けられますが、勿論問題の難易度によるところもあるかと思いますが、コロナでオンライン授業などの影響も多少あるのではと感じています。

オンライン授業になることで授業中のテストがなくなったり、集中力の低下、集まって皆んなで勉強するといった機会が減り、それにより合格率に影響を及ぼしているのではと結果をまとめていて感じました。

以下の農林水産省のHPに第74回の結果が掲載してありますのでご参考にして下さい。

最後に今回合格された皆さん、おめでとうございます!

新生活に不安がある方も多いと思いますが、残り少ない学生生活を思う存分楽しんで下さい!

応援しています!