獣医師国家試験

第72回獣医師国家試験(2020年度)の結果

3月15日に2020年度の獣医師国家試験(第72回)の結果が発表され、953名の獣医師が誕生しました。

今回はその獣医師国家試験の結果を見ていきたいと思います。

1. 獣医師国家試験結果(新卒)

第72回の新卒(獣医学科6年生で受験する人)の合格率は92.1%という結果になりました。

67回68回69回70回71回72回
合格率(新卒)88.0%87.5%96.9%91.7%94.2%92.1%

私が受験したのが第67回(88.0%)で、ここ数年は新卒の合格率が90%以上と高い傾向で続いています。

受験生の分類として新卒既卒というのがあり、新卒は前述した通り、獣医大学の6年生で始めて国家試験を受ける方既卒は獣医師国家試験に1度以上不合格になったか、もしくは受験できなかった方のことをいい、既卒者の合格率は新卒と比較した場合、30~40%程と低くなることがほとんどです。

ですので、「獣医師国家試験の合格率」といった場合、新卒の合格率を基準とし、例年と比べ簡単だったか難しかったかを判断します。

2. 大学別合格率(私立)

次は私立大学の新卒合格率を高い順から見ていきましょう。

大学名(私立)合格率(新卒)
日本大学94.8%
日本獣医生命科学大学92.7%
酪農学園大学92.6%
麻布大学92.5%
北里大91.7%

現在、私立の獣医大学は上記5校+岡山理科大学(2018年4月開校)の合計6校ありますが、岡山理科大が受験できるのはあと3年後となります。

第72回は全ての私立大学で90%以上とほとんど差がない結果となり、新卒合格率が90%以上ですと比較的解きやすい問題だったのかなという印象になります。

3. 大学別合格率(国公立)

お次は国公立大の新卒合格率です。

大学名(国公立)合格率(新卒)
鳥取大学100.0%
山口大学100.0%
宮崎大学96.3%
東京農工大学95.1%
帯広畜産大学93.0%
北海道大学92.5%
東京大学90.9%
大阪府立大学84.6%
鹿児島大学84.4%
岐阜大学83.3%
岩手大学80.0%

私立大学に比べ合格率低いなと感じる方もいるかと思いますが、国公立大学は1学年の人数が私立大に比べ少ないので、1人不合格者が出てしまうとガクッと合格率が落ちてしまいます。(1学年の生徒数は私立大100~130人程、国公立大30~40人程)

2020年度の第72回獣医師国家試験は以上のような結果となりました。

詳細は農林水産省のHPに掲載されているので是非ご覧ください。

合格された方は4月から動物病院や公務員、製薬会社やペットフードメーカーなどの一般企業に勤めたり、大学に残って研究される方など多方面で活躍する場があります。

社会人になり楽しいことだけでなく、大変なことにも直面すると思いますが、一獣医師として共に頑張っていきましょう。