今日は今後の牧場のことについて書いていきたいと思います。
以前の記事(難しい決断~vol.5~)でも書きましたが、道路幅の問題で加工施設が牧場敷地内に作れない等の問題があり、今の候補地で続けるかどうか考えました。
一から新たな候補地探しから始めることも考えましたが、道路幅の基準を満たしているか、土地の価格、面積、電機や水道などの設備、敷地内に鉄塔の有無など個人的に設定している条件があり、2年間程探し続けた経験から、これをすべて満たしている土地はほとんど売りに出されていないのではと感じています。
もちろん、自分の足で法務局へ行き、どこの山が誰の所有物かを調べ、1件1件譲って下さいと交渉する方法もありますが、途方もない時間がかかるのが目に見えています。
そもそも、見ず知らずのよそ者にいきなり「土地を譲って下さい」と言われても相手にされないのが当然だと思います。
これらのことを踏まえ、今の栃木県の候補地で続けていくのがベストではないかと考えています。
しかし、続けるに当たり色々な問題を解決していかなければなりません。
現状の一番の問題は、道路幅の問題で観光牧場は元より、加工施設さえも敷地内に作れないということです。
このことについて山林の所有者でもあり、近隣住民へ説明会の準備や県や役場とのパイプ役、地権者を調べ、譲ってくれないか交渉して下さっている方に相談した結果以下のように考えました。
①最初は大規模開発から外れる5ha以下から始め、加工施設は道路幅の条件を満たす別の場所に作る。
②牧場を始めた後に、道路幅を徐々に広げ、いずれは敷地内に加工施設を作り直す。また面積も最初の計画の5haから10haまで広げる。
③道路幅が広がれば観光牧場にもできる。
というような案です。
牧場を始めた後に道路幅の問題を解決できるのか、また広げる予定だった山林が他へ売られてしまう可能性もあるなど不安はありますが、何か1つ形にすれば近隣住民の方や役場の理解も早くなると仰っていました。
確かによそ者の若造がいきなり「牧場をやりたい」とやってきても住民の方が不安なのは当たり前です。
小さくても牧場を始め、住民の方の理解を得られれば、道路の拡張がスムーズにいったり、他の地権者も「こういう牧場なら自分の山林も使ってもらおう」という考えになる可能性は高まります。
しかし、牧場を始めたとしても数年で道路が拡張できるわけはなく、恐らく10年位は要するということは覚悟しなければなりません。
10haから5haに縮小することに関しては、大規模開発の条例から外れることに伴い、許認可の数も減るので時間や費用の節約になります。
また、ここで続けたい理由のもう1つは、今まで何回か書いていますが、応援して下さっている方がおり、すごくお世話になっているからです。
もし、他の良い条件の土地が見つかったとしても、ここまでよくして下さる方には出会えないのではと感じています。
何かをやるには1人の力でやるよりも、協力し合ってやった方が効率的に物事が進みます。
また、その方もご自身で商売をやられているので、経営者として学ぶべきことが多くあり、今の候補地で続けたいという思いになりました。
まだ他にも考えていることはありますが、それは後日ブログにしたいと思います。
想定よりも牧場を始めるのは随分と先になりますが引き続き頑張っていきますので、応援の程よろしくお願いします。