難しい決断~vol.5~

2つ前(放牧牧場を始めるに当たり感じたこと~vol.4~)3つ前(放牧牧場を始めるに当たり直面する問題点~vol.3~)の記事を踏まえ、自分なりに色々考えたり、コンサルタントの見解を聞きました。

まず、県の方から「やはり今の道路幅だと乳製品の加工場を作ることも難しい」と言われました。

つまり、観光牧場は元より、乳製品の工房も作れず、候補地でやれるのは牛を飼って牛乳を搾る“畜産業のみ”ということです。(詳しくは2つ前、3つ前の記事をお読み下さい。)

私自身、お客さんが来て、動物と触れ合ったり、アクティビティを体験できる牧場を考えているので、正直畜産業のみだと「やりたいことの10~20%程しか達成できない」と感じています。

ではどうするか。

今のところ2つの方法があります。

①自費で道路幅を広げ、その後、県に管理を任せる

②道路沿いの住民の方々の「運転しにくいから県道を広げて欲しい」というような意見を取りまとめ、県に「道路を広げて欲しい」と掛け合う

①は道路幅拡張のために余計に費用が掛かりますし、道路沿いの方々への土地買収の交渉や説明などを全て自分で行わなければならず、大企業ならまだしも現実的には難しいです。

大企業がやるにしても恐らく年単位の作業になるでしょう。

②に関しては、住民の意見を取りまとめるのは反対の意見が出ない場合は1ヵ月程でできると思いますが、それを役場や県に掛け合うとなると工事着工までに確実に半年以上かかります。

しかし、いきなり住民全員が賛成ということはなく反対の意見は確実にあるので、それを解決するための時間もプラスされます。

また、住民の賛同を得て意見を取りまとめ、「工事をします」という段階になってもすぐに工事が行われないことも考えられます。

実際、候補地の近くの道路で、測量までして工事をするという流れになったのに、数年経った今でも工事されていないという場所もあります。

ですから②をやるにしても数年を費やすことを覚悟しなければなりません。

このことを考えると、率直に言って現在の候補地で放牧牧場をやるのは非常に難しいです。

コンサルタントからも難しいと言われました。

4月から約5ヵ月間動いてきて、止まってしまうのはとても悔しいです。

もちろん自分が勉強不足な面もありました。

最初から道路幅や大規模開発、林地開発など法的なことを知っていれば候補地にはならなかったかもしれません。

ただ、この場所でどうしてもやりたいという気持ちがありました。

山林の広さや価格が理想通りだったということはもちろんですが、それ以上に地権者のお1人がとても親切にして下さったからです。

見ず知らずの若造がいきなり「牧場をやりたい」と言いに来たにも関わらず、「私にできることなら何でも仰って下さい」と言って下さりました。

実際、山林が誰の物かを法務局で調べてくださったり、近隣住民の方々へ説明会開催の周知、役場の方とのやり取りなど私がやるよりもその方がやった方が最適というものは全てやっていただきました。

その方も事業主ということで「若い方の力になりたい」とのことでしたが、こちらが申し訳ないと思うくらい多くのことを任せてしまいました。

そういうこともあり、この候補地でやりたいと思っていましたが法律には敵わないです。

今は振り出しに戻った状態で今後どうしていくかは考え中ですが、決まり次第お伝えします。