先日、栃木県で放牧牧場の候補地の近隣住民の方々へ説明会を行いました。
当日は地権者の方や候補地の近くに住む方、約25名に始めようとしている牧場の概要を説明しましたが、臭いや環境汚染など不安があるという意見がでました。
確かに牧場というのは糞尿の臭いや環境汚染などとは切っても切れないもので、私自身もそのことについては重々承知しています。
しかし、今まで放牧牧場で実習や見学してきた経験から、1頭当たり十分な面積で飼育すれば臭いや環境汚染の影響はないと感じています。
「臭いや環境汚染については問題ありません。」とお伝えしても、「そんなこと言っても万が一が起きたらどうするのか?」と牛や馬にあまり触れたことのない住民の方が思うのは当然のことです。
理解してもらうには何回か説明会を行い、できる限り反対意見の方の人数を減らし、実際に飼育し始め、問題ないということを認知してもらうしか方法はないと感じました。
説明会を行う前は反対の意見が出ることは覚悟していましたが、その何倍も反対や非難され、さらには「こんな事業計画、俺でも考えられるわ」と言いたい放題言われ、正直心が折れました。
悔しさや憤り、どうしたらいいのか分からないといった気持ち、はたまた支援して下さる方への温かいお心遣いへの嬉しさなど複雑な心境が絡み合い、帰りの車の中で涙が止まりませんでした。
説明会を開くのを手伝っていただいた一部の地権者の方から「事業を始める際の説明会は反対意見の人しか発言しない。賛成の方やどっちでも良いよという方が発言したら反対されるから発言しない。」と言っていました。
実際、今回も25名中、反対の方は5名程、それ以外は発言しないという感じでした。
説明会だけで全員に納得してもらうのは難しいと思いますが頑張ってやっていきたいと思います。
説明会後、色々考え、乗馬から始めるよりも乳牛を飼い、乳製品を販売する方が近隣の方々に与える影響は少ないのではと感じています。
決して馬が何かしら影響を与えるということではなくトータルで考えた結果です。
しかし、乳製品の販売から始めるとなると問題点が1つあり、開業資金が乗馬の1.5倍程になってしまうというのがあります。
今までは乗馬で資金を貯めて、それから乳製品の販売を始めようと考えていました。
開業資金の問題さえクリアできれば乳製品から始めようと思うので、前回の乗馬スタッフ募集の記事は一旦削除します。
また、今後説明会を何回か開かなくてはならないので、開業時期も少し遅れそうです。
来年の春頃には乳製品の販売を開始出来たらと考えています。
開業準備に入る前は正直ここまで大変とは思ってもいませんでした。
2年前からの土地探しから始まり、見積もりの依頼、事業計画書の作成、金融機関への融資のお願い、県や役場、土木事務所、保健所などとの協議、住民の方への説明会などやるべきことが多岐に亘ります。
自分のやりたいことをやろうと思って動き出しましたが、正直、会社に属し、毎月お給料を貰っていた方が断然楽です。
しかし、動き出したら止まることはできません。
また、家族の理解や地権者の方の支援などそういう方々の気持ちをも考えると、「絶対やってやろう」と気持ちが奮い立ちます。
この先も乗り越えなければならない壁は多くありますが、頑張って一つずつ乗り越えていきたいと思います。
最後に少しでも私の牧場に興味を持った方は下記のお問合せフォームやTwitterまで是非ご連絡ください。
牛、馬など動物に触れた方は勿論、新しいことに挑戦したい方、一から何かを作りたい方などどなたでも歓迎します。