先日、栃木県へ山林を見に行ってきました。
今回は所有者が同じである山林3ヵ所を見せて頂きました。
①県道のそばだが急勾配の5ha程の山
②県道から1km程入った5haの緩やかな勾配の山(山の中に入るには獣道を通る)
③県道から2km程入った0.7haの山(途中倒木している箇所や道幅が狭いところがあり)
②、③は電気を0.5~2km程先から引く必要があります。
今回、見学して感じたことは、思っていた以上に山林は区分けされ、所有者が多いということです。
現在、日本では山林の所有者が不明なことが問題となっています。
その原因としては、「山林の登記は任意である」、「山林は持っていても意味がないので相続登記しない」、「実は親から相続されているが、そのことについて子供が知らない」など多くの理由があります。
要するに1番の問題点としては「山林は所有者の負担になる」ということだと私は思います。
山林が何かしらの形でお金になったり、所有してるだけで価値があればしっかりと相続するはずです。
しかし、現実は所有していても、林業や太陽光事業などをしない限りお金にはならず、むしろ固定資産税がかかってしまいます。
国もこの問題に対して動こうとしていますが、所有者が不明な山林が多いので動こうにも動けないのが現状です。
今回は上記の3ヵ所の山林を見させてもらいましたが、個人的には②と③が気になりました。
しかし、どちらも県道から奥まった場所にあるので、そのことを所有者の方へ伝えると「では私が周りの山林の所有者を調べて譲り受けることができるか話してみます」と仰られたのでものすごく助かりました。
その所有者の元へは太陽光事業の営業の方も訪問されるらしいのですが、山林ががソーラーパネルで埋め尽くされる光景は快く思っておらず、私の「自然の中で牧場をやりたい!」という夢にとても賛同して頂けたことや、自らも事業をされているので、「若い方が追うロマンを手助けしたい」ということで、とても良い方に巡り合えたなと感じました。
もし、所有者の方から「周りの山林の所有者を探して交渉する」というような言葉を頂けなかったら、自分で所有者を調べ、交渉するということになるので労力が何十倍、何百倍にもなります。
また、見ず知らずの若造がいきなり「山林を譲って欲しいのですが。。。」と所有者の元へ行っても信用してもらえない可能性が高く、それに比べ地元の顔が知られている方に交渉してもらった方が譲ってもらえる可能性は高くなります。
牧場を始めるにあたり、最初に見学しに行った場所でしたが、まさかこのような良い方向に進むとは思ってもいませんでした。
しかし、見学しに行って感じたことがあります。
それは「動かなければ何も変わらない。動けば変わる。」ということです。
今後、どの様な展開になるかはまだ分かりませんが、何かありましたらブログに書いていきたいと思います。