-うさぎ・動物に関する記事-

動物を迎え入れる前に知っておくべきこと

抱っこされている犬

先日、動物を迎え入れる前に関する内容のツイートが大きな反響があったので、その件についてブログでまとめたいと思います。

そのツイートとはこちら。

多くの方にリツイートしていただき、2021年1月15日現在で1.2万いいねという想像できないほどの反響がありました。

この内容をツイートした背景には2020年の4,5月の緊急事態宣言時に「ホームセンターに行く方が増え、ペットの販売数が増加している」というニュースや同業者のツイートがあり、今回2021年1月の緊急事態宣言でも同じようなことが起こってしまう可能性があり、注意喚起ためにツイートしました。

緊急事態宣言時にペットの販売数が急増したということは少なからず衝動買いしてしまった方もいると思います。

動物病院に初めて来られる方の中にも犬の予防について知らない方やうさぎの基本的な飼育方法について知らない方もたまにいらっしゃり、厳しいことを言いますが基本的な飼育方法や予防法を知らない場合は勉強不足といってもいいと思います

また迎え入れてからもしつけや病気などで苦労される方もいます。

ちゃんとトイレでおしっこ、うんちをしない、無駄吠えする、噛んでくる、病気になってしまうなど迎え入れてから成長と共に分かることも少なくありません。

それらを全て理解した上で、しつけが上手くいかず周囲に迷惑をかけてしまう場合は訓練所に入れる、病気になってしまった場合は当然動物病院を受診するといったことが必要になってきます。

場合によっては自分自身が動物アレルギーの可能性もあり、迎え入れてからアレルギーが分かった場合どうするのか、万が一飼育できなくなった場合どうするのか。

これらのことをしっかりと考えた場合、ペットの衝動買いや一目惚れはあり得ないと私は思っています。

残念ながらペットショップの中には売上第一主義のところもあり、販売するだけして、飼育方法や予防、病気について説明しない所も少なくなく、それも衝動買いの要因の一つにあります。

私も動物好きなので本来ならもっと多くの動物と一緒に暮らしたいのですが、動物病院で働いているからこそ、その大変さが身に染みて分かり、すぐに迎え入れるという選択肢には至りません。

迎え入れる際は猫カフェやうさぎカフェなど飼いたい動物と触れ合える場所へ行き、アレルギーの有無をチェックし、よく考え、よく家族会議をし、何度もペットショップに足を運んでどうするか決定しなければなりません。

人間は動物を選ぶことができますが、動物は人間を選ぶことができません。

その子が幸せになれるかどうかは迎え入れた側の人間の手にかかっています。

うさぎなら8年以上、犬猫なら10年以上。中には20年近く長生きする子もいます。

この間お世話や通院できる覚悟はありますか。

しつけや費用面、病気や寝たきりになった際のことも考えていますか。

しっかりと考えてから迎え入れましょう。

心からのお願いです。